メキシコにはまる女 3
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但しストーリー性のあるものでお願いします。
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メキシカンタイムの異名を取るメキシコ人にしては、約束通りにレオは朋子さん達の待つ、薄暗いプールサイドのバーへとやって来ました。服装はベルボーイのままでしたが、もう仕事は終えたそうで、彼は月の光の映る瞳を朋子さんに向け、
「コンバワ」
と微笑みました。
この時点では、朋子さんはレオのことを異国の綺麗な男性、としか思っていませんでした。というのも、お互いに片言の英語しか話せないし、日本語もほとんど通じないし、外見も違うので、レオのことは自分とはまったく別の世界で生きている男性なのだ、関係ないのだという気持ちを拭えなかったのです。
バーではレオは何も飲みませんでした。
しかし、朋子さん達がボトルでワインを注文してグラスに注ぐと、レオは乾杯してくれたそうです。
1時間ほどして、朋子さんの友達がトイレに立ったところで、レオは朋子さんに言いました。
「ユー、ボニータ。」
ボニータ、というスペイン語の単語は今しがた教えてもらったばかりでした。
その意味は「可愛い、綺麗」。
レオは照れる朋子さんの手を両手で包みました。
そして、
「Te quiero mucho.」(好きです)
と、これも先ほど話題にしたばかりのスペイン語を使い、真剣な目で朋子さんの目を見つめたのです。
翌日からも毎日朋子さん達はレオと過ごしました。
朋子さんの話を聞いた友達は彼女に気を遣い、夜はバーで二人きりの時間を持てるようにしてくれたそうです。
そして、帰国の前日はレオの休日だったので、町を案内してもらい、初めてのデートをしました。
ほんの数日だったにもかかわらず、朋子さんとレオは離れられない気持ちになってしまい、別れの朝、ホテルのガーデンで待ち合わせをした二人は、絶対にまた会おうという固い約束を交わしました。
帰国後、朋子さんは毎日のようにレオに電話をしました。
レオは親戚の家に下宿しているとかで、レオの方から日本へ電話をすることは出来ませんでしたが、ある程度レオの仕事の時間帯を把握していた彼女は、それが日本の早朝だろうが夜中だろうが、レオの声を聞くために電話をしました。
とは言っても、言葉の違う二人には意思の疎通が難しく、顔の見えない状態では歯がゆい思いをすることがほとんどでした。
だから、レオはいつも言っていました。
「Come here. Stay here. Be with me. 」
ああ、飛んで行きたい。
そう思いながらも仕事をこなさなければならない日々。
そういう遠距離恋愛が4か月ほど過ぎた頃、電話をしてもレオと話が出来なくなりました。
「Bueno! Habla Tomoko, Leo por favor. 」(もしもし、朋子です。レオをお願いします)
「No esta! 」(居ないよ)
「え?」
「El ya no esta aqui. No mas aqui.」(もうここには居ない)
これまでと同じ電話番号にかけても、もうレオの親戚は、レオはここから出て行った、居られなくなった、と言うのです。スペイン語学校に通っていたお陰で、何となくこの程度のことは理解できた朋子さん、しかし、レオの身に何があったのか、そこまでは聞きとることが出来ず、心配で心配でならなくなりました。
彼はそれほど裕福な人ではないし、出稼ぎであの町の親戚を頼って来たものの、あまり良くしてもらってはいないとぼやいていました。
親戚に追い出されたとか、何か大変な事情があるのではないか。
居ても立っても居られない気持ちで2か月近く過ごし、ようやく休みを取って再びメキシコへ行けることとなりました。
「あのホテルに行けばレオに会える。」
と思って、レオの働くホテルのツアーを探したのですが、何とたまたま日本の旅行会社はこぞってそのホテルとの契約を打ち切っていました。(中途半端に高いお値段でしたので)
そこで、かぼそい英語を駆使し、自分でネットからホテルを予約し、チケットのみ旅行会社で購入して……
祈るような思いでようやく再び足を踏み入れたメキシコの地。
しかし、もうこのホテルにはレオの姿はありませんでした。
そんな中で出会った私たちと朋子さん、日本人に出会って思わず涙ぐんでしまうのも理解できます。言葉がよく分からないのに、レオはどこにいるのだろうかと、ホテルの中で2日間、訊いて回っていたのだそうです。
ドン石塚が言いました。
「日本と違ってね、こっちでは転職なんて日常茶飯事なんよね。ホテルで働いとったんやったら、またどっかのホテルに居るかもしれんな。」
と言うことで、余計なお世話好きな私たちは、手分けしてレオの捜索をすることになりました。
また続きますが……
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引っ張るつもりではないのですが^^;
話の長さ的に仕方がないということで、
明日もどうぞ続きを見に来て下さいませね♪











■こんばんは!
うわ~
また気になるところで終了してしまいました…
早く続きが読みたいです♪