メキシコ原産の花や植物について記述しています。
キク科の一年草、一重咲きと八重咲き、アネモネ咲き、絞り咲きがあり、色は淡紅、深紅、白が主で、他にオレンジや黄色のキバナ・コスモスもある。
メキシコでは乾期になるころ(9/10月)から咲き始める。日本では秋桜とも言われる。日当たりと水はけの良い所を好む。
見所の例としては
TEPOTZOTOLANに向かって左側、PRESA DE CONCEPCIONを過ぎて右折し、しばらく行くとRCOS DEL SITIOと言うコスモスが群生する高原に出る。メキシコ市から車で約1時間半。
メキシコへ向かう国道を約1時間進んだ地点の右側の丘陵全体にコスモスが群生している。又、モレリアからパツクアロへ向かう国道の両側にも群生しているのが見られる。
メキシコの国花である。キク科の球根。花期は7~10月。寒冷・高冷地が適地で花色がよい。株分けとさし芽で増やすことが出来る。
メキシコ名はCOCOXOCHITLあるいはCHICHIPOZTLE。
クエルナバーカ、テポソトランなどの高原で自生していた野草をインデイオが長年かかって栽培化し、交配により花が様々な色合いと形状の3000ほどの品種を作った。アステカ時代には球根で再生するのでXICAMITI「さつまいもの花」と呼ばれていた。
植民地時代マドリッドの植物園に送られ、そこから北欧にもお裾分けされて生育した。マドリッド植物園で学術的仕事に携わっていたスエーデンの植物学者DAHLの名を取ってダリアと呼ばれる。デンマーク、フランス、オランダなどで大流行した。(写真はダリアの里かわにし)
メキシコ名はノーチェ・ブエナ(NOCHEBUENA)
とうだい草科の常緑低木。1~3メートル、場合によっては5メートルの高さにも成長する。大きなホウ葉は花弁のように輪生し、冬季(日射時間が短くなるにつれて)緑から通常燃えるような緋紅色(ピンク、白などの色変わりあり)に変化する。元来は熱帯の植物であったがモクテスーマ、ネサルコヨトル王の時代から気候順化されて鑑賞用に栽培用にされていた。タスコが起源地とも言われる。
植民地時代にフランシスコ会士達が降誕祭の時期、キリストの厩小屋をインデイオにより清純の象徴とされていたこの花で飾ることを考え付いた。19世紀にメキシコに駐在した米国大使ジョエル・ロバート・ポインセットがタスコに旅した時サンタ・ブリスカ寺院でこの花を見て大層気に入り、自国に送ると共に諸外国にこの植物を紹介した。その結果外国では、特に米国でクリスマス期にクリスマスの象徴としてこの花の鉢物が鑑賞され、また屋内の装飾として珍重されるようになった。それ故、彼の名を冠してポインセチア、あるいはクリスマス・フラワーの名で知られる。
メキシコ名はナルド(NARDO)日本ではイエライシャン、ゲッカコウ、甘松(かんしょう)と呼ぶ。彼岸花科の多年草。強い香りの百合に似た白い花を咲かし、香水の原料となる。
PULMERIA。夾竹桃科、インドソケイ属、落葉又は常緑の高・低木で芳香を放つ白い花をつける。花はレイを作るのに用いる。メキシコとカリブ海が原産地。ハワイではレイに用いられる。
YUCCA。リュウゼツラン科イトラン属の常緑樹。晩夏、白色6弁の花を多数の穂のようにつける。公園、庭園で植えられることが多い。
CACAO。青桐科の常緑高木、葉は長方形で互生、花は5弁で黄白色、幹から数輪づつ咲く。果実は紡錘形で種子からはココアが採取される。
この他に、以下のような花々、花をつける植物がよく知られています。
CEMPASUCHILES。TAGETE科 別名20の葉の花。 黄色、橙色、金色ほか。11月2日死者の日にメキシコの彼岸花(死者の日の花)としてセンパソチトルがメキシコ全土でお墓に供えられる。薬草でもあった。
全世界20,000種ある内の少なく見積もっても約100種がメキシコ原産である。Oncidium tigrium, Mariposa( u odonto cervantesi),Pavo real (oMiltonia), Garza real (o parkinsonianum),Orquidea negraなどが知られている。
大別して3種類ある。
1cm位の小さなものから10m以上にも成長するものまである。
オルガン・サボテン、オキナマル、ビスナガ(球形)、イソウギョクなど球形のサボテンがこの種類に入る。
しゃもじ形の茎節を重ねて育つ。茎節には平べったいものや円筒形、卵形のものがある。ノパール(葉とその実ートウーナーはアステカの時代から食用に供され栽培されてきた)など栽培種は野生の種類にくらべ棘が少なく調理しやすい。
普通の樹木と変わらない葉を持つ。
AGAVE。彼岸花科の常緑多年草。まれに6~9メートルの花茎が生じ多数の花をつけるが、その後は枯れ死する。その根元は発行させてプルヶ酒の原料とする。
メキシコではアステカ帝国時代の15世紀には周囲6マイルのHUAXTEPECの庭があり、そこには帝国内の各地から様々な植物、花のサンプルが集められ,気候順応させた上で育てられていました。温室すらあったとのこと。また、植物公園としてはチャプルテペックにつくられたものが知られており、そこに植えられたAHUEHUETESは600年を経た今日、大木に育って、チャプルテペック公園を訪れる人々に涼しい木陰を提供しています。
欧州では植物園は16世紀にイタリーに始めて出現し、パリの植物園は1576年に開かれましたが、メキシコでは1428年に王位に就いたテスココ王ネサルコヨトルがバビロニアの空中庭園にも比肩する空中大庭園を建設したと記録されています。